●NNNニュース
『
Wedge 2016年10月27日
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8032
唯一の政策決定者、プーチン
9月24日付の英エコノミスト誌は、
「空虚な選挙:最低の投票率の議会選挙は、プーチンがその政治基盤との接触を失いつつあることを示唆する」
との社説を掲載し、今回の選挙の意味を論じています。
その概要は、次の通りです。
■プーチンは欲しいものをすべて手に入れた?
表面的には、プーチンは欲するものすべてを手に入れた。
9月18日の選挙で与党統一ロシアは議会の4分の3の議席を得た。
5年前の選挙の時には抗議の動きがあったが、今回はそれもない。
プーチンは、安定と党への信頼の現れであると述べた。
しかし全くそうではない。
クレムリンは選挙を不毛なものにするため、あらゆる努力をした。
真の野党やその指導者を排除し、嫌がらせをした。
公式の投票率は48%で史上最低である。
この平均はチェチェンやダゲスタンの「80%以上」の投票率をも含む。
モスクワやサンクトペテルブルクの投票率は、5年前は3分の2であったが、今回は3分の1であった。
立候補できなかったナヴァルニーは支持者たちに、「負けたのではない。なぜなら選挙はなかったから」と述べた。
プーチン第1期後、2004年以降、議会は政権の決定を承認するだけの機関になってしまった。
しかし石油価格が高く、経済が成長している時には、議会も与党もそれなりの立場を持っていた。
議会を通じてクレムリンの石油収入へのアクセスもあった。
しかし石油価格は低下、経済は不況、生活水準低下の中、今はそうではない。
都市の中産階級は代表されなくなっている。
統一ロシアは政府の権力実施の道具でしかない。
野党を抑え込み、議会の意味をなくさせ、クレムリンはロシア政治を海図のない危険な領域に押し出している。
プーチンの勝利は議会を見せかけにし、結果として彼は現実から切り離されることになっている。
計器が見えない中で航空機を運転する状況になっている。
プーチン支持層にも緊張がある。
2014年以来、労働争議は22%も増えている。
ほぼ毎日の抗議は政治的ではなく、生活問題に根差す。
そしてこういう抗議の多い地域での投票率は、例えばイルクーツクでは28%であった。
上層部では最近、セルゲイ・イワノフが辞任した。今後、醜い闘争がありうる。
KGBの継承者、連邦治安当局の力が増大してきている。
対外諜報や要人警備局も統合したKGBの再創造も言われている。
プーチンは、自らを唯一の政策決定者、秘密警察を安定のための最も効果的な道具と見ている。
ソ連の指導者も同じ考えであった。
出 典:Economist ‘The hollow election’ (September 24, 2016)
http://www.economist.com/news/europe/21707554-lowest-ever-turnout-duma-elections-suggests-vladimir-putin-losing-touch-his
この記事は、今のロシアの政治を的確にとらえています。
9月18日の選挙では、国家院〈下院〉の450議席のうち、343議席を与党の統一ロシアが取り、与党に近い公正ロシアも23議席を得ました。
野党とは必ずしも言えない自民党が39議席でした。
共産党は42議席を得ました。
多くの反政府、野党勢力を抑え込み、メディアの報道を統制した中で行われた選挙であり、この結果をプーチンや与党への強い支持の表れと見るのは必ずしも正しくありません。
投票率48%はそれなりに高く見えますが、ロシアは通常選挙の投票率が高いこと、今回の都市部での投票率3割は異例に低いことを合わせて考えますと、人々が選挙に関心を失ってきていることに注目する方が、今後のロシア政治の動きを見るうえでは重要でしょう。
統一ロシアが議会議席の4分の3以上を占め、ヤブロコなど本当の野党がいない中で、議会での議論が活性化することはありませんし、国民の多くは議会での議論に注意を向けることもないのではないかと思われます。
■国民の声が届きにくくなる
議会の役割が小さくなるということは、国民の声が政治に反映されなくなり、プーチンには国民の声が届きにくくなります。
民主主義の空洞化は、国民の不満の吸い上げがうまく行かないことにつながり、政治の脆弱性、不安定性の増加につながりかねません。
プーチンは批判にもっと寛容になったほうが長期政権を築けるようにも思えますが、彼にはそういう姿勢をとる可能性はないと思われます。
尚、米国各紙もこの選挙について社説を掲載し、ロシアの民主主義の後退を指摘していますが、参考までにその標題のみを、紹介します。
ウォールストリート・ジャーナル紙が「プーチンのいかさま選挙:ロシアの独裁者は本当の反対派なしの民主主義を欲する」、
ワシントンポスト紙が「プーチンは今回欲しいものを手に入れた。しかしそれ以外は崩壊へのレシピである。」、
そしてニューヨークタイムズ紙が、「プーチンの容易な勝利の裏」となっています。
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『
日本テレビ系(NNN) 10/28(金) 13:35配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161028-00000042-nnn-int
プーチン大統領「信頼関係に達していない」
12月に訪日するロシアのプーチン大統領が27日、北方領土問題の解決をめぐって、「それほどの信頼関係に達していない」と述べた。
プーチン大統領は世界のロシア専門家を集めた討論会に出席した。
この中で、日本との北方領土問題の解決を念頭においた平和条約の締結について、
「期限を設定してはいけないし、それほどの信頼関係には達していない」と
述べた。
プーチン大統領:
「残念ながら日本との関係は、まだ平和条約締結の水準に達していない。いつ、どのようにできるのか、またその可能性があるのか、今は答えることができない」
プーチン大統領は、これまでも平和条約の締結には信頼関係の構築が先決だとの考えを示している。
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『
毎日新聞 11/7(月) 7:00配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161107-00000009-mai-soci
<世論調査>「4島返還こだわらず」57%
◇憲法改正は「賛成」「反対」がいずれも42%で並ぶ
毎日新聞が5、6両日に実施した全国世論調査で、12月の日露首脳会談で焦点になる北方領土問題について聞いたところ、
「4島返還にこだわらず柔軟に対応すべきだ」という答えが57%で、
「4島返還を目指すべきだ」の25%
を大きく上回った。
「関心がない」は9%
だった。
質問の仕方が異なり単純比較できないものの、北方領土問題は2013年3月調査でも「柔軟に対応すべきだ」(67%)が「4島返還を目指すべきだ」(29%)より多かった。
今回、内閣支持層の60%、不支持層の63%が「柔軟に対応」と答えた。
衆参両院の憲法審査会で近く議論が再開する
憲法改正は「賛成」「反対」がいずれも42%
並んだ。
今年8月に国会で改憲の議論を進めることへの賛否を聞いた際には、「賛成」44%、「反対」40%だった。
調査では次期衆院選をいつ行うのがいいかも尋ねた。
「来年前半に行う」が30%と最も多く、
「来年後半に行う」25%
「再来年に行う」21%
「年内に行う」6%
--の順になった。
「来年後半」「再来年」を合わせると半数近くになり、早期の衆院解散・総選挙は必ずしも支持されていない。
内閣支持層は「来年前半」「来年後半」がともに29%で、「再来年」も25%あった。
自民党が総裁任期を「連続2期6年まで」から「連続3期9年まで」に延ばす方針を決めたことを「評価しない」は57%、「評価する」は33%だった。
内閣支持層では「評価する」が56%、「評価しない」が36%だったのに対し、不支持層では「評価しない」が87%を占めた。自民支持層は60%が評価した。
東京地裁は10月、結婚後に職場で旧姓が使えないのは人格権の侵害だという女性教諭の主張を認めない判決を出した。
調査では結婚後も職場で「旧姓の使用を認めるべきだ」が54%に上り、「戸籍名を使用すべきだ」は31%だった。
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●小川和久 北方領土 二島返還では無い 安倍、プーチンの陰で 2016年10月4日
2016年10月4日
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『
●【日露】 北方領土は帰ってくる (詳細)
2016/10/09 に公開
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●小川和久 北方領土 二島返還では無い 安倍、プーチンの陰で 2016年10月4日
2016年10月4日
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『
●【日露】 北方領土は帰ってくる (詳細)
2016/10/09 に公開
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THE PAGE 2016.09.26 15:32
https://thepage.jp/detail/20160916-00000006-wordleaf
もっと知りたい北方領土(1)
北方四島の大きさを本州の地図に重ねてみると…
終戦から71年経過しましたが、いまだに解決していないのが、不法占拠されたままとなっている北方領土の問題です。ことしは、平和条約締結後に歯舞群島、色丹島の引渡しを決めた1956年の「日ソ共同宣言」からちょうど60年の節目になりますが、まだ平和条約も、北方4島の返還も実現していません。そうした中、9月に行われた日露首脳会談で、12月にプーチン大統領の来日が決まり、領土交渉の進展が期待されています。
あらためて、北方領土とはどんな場所なのか、どのような自然や産業があったのか。どのような生活を送っていたのか。そして、4島をめぐる今の人々の思いなどを、紹介していきます。
第1回は、北方領土の大きさや面積など地理的なデータです。
■総面積は県サイズ では日本で最も大きい島は……
●本州関東地方の上に北方領土を重ねるとその大きさは一目瞭然
北方領土とは、北海道本島の北東洋上に連なる「歯舞(はぼまい)群島」「色丹(しこたん)島」「国後(くなしり)島」「択捉(えとろふ)島」の島々を指します。
地質学的には、歯舞群島と色丹島は、北海道本島の東南部にある根室半島の延長になります。
一方、国後・択捉両島は、千島列島とともに、ユーラシア大陸北東部のカムチャッカ半島に至る約1200キロの弓上に連なる火山列島に位置します。
では、北方領土の大きさはどのくらいあるのでしょう。
最も小さい歯舞群島は95平方キロメートル、北方4島の総面積の中では1.9%分ですが、小笠原諸島(104平方キロメートル)と同程度の広さがあります。
2番目に小さな色丹島は、北方4島のうち5.0%分にあたる249平方キロメートルです。
こちらは徳之島(248平方キロメートル)と同じくらいになります。
国後島は全長122キロあり、面積は1489平方キロメートルにのぼります。
沖縄本島(1207平方キロメートル)より広く、本土(北海道本島・本州・四国・九州)を除くと、日本で2番目に大きい島になります。
北方4島総面積の29.8%を占めます。
それでは、日本で最も大きい島はどこなのでしょうか?
実は、日本最大の島(本土を除く)は択捉島です。
その全長は204キロ、広さ3167平方キロメートルあり、これは鳥取県(3507平方キロメートル)の広さに近く、北方4島の中では63.3%分になります。
その北方4島合わせた総面積は、5003平方キロメートルです。
これは47都道府県の面積で比べた場合、どのくらいの広さになるのでしょう。
ちょうど、全国28番目の面積である千葉県(5158平方キロメートル)と、29番目の福岡県(4986平方キロメートル)の間に相当する大きさとなります。
■北海道本島からわずか3.7キロ 歯舞群島・貝殻島
●本土(北海道本島)から歯舞群島(貝殻島)まで、わずか3.7キロ
これだけ広い北方領土ですが、本土からどのくらいの距離にあるのでしょうか。
北海道本島に最も近い歯舞群島は、「貝殻島」「水晶島」「秋勇留(あきゆり)島」「勇留(ゆり)島」「志発(しぼつ)島」「多楽(たらく)島」などからなっています。
北海道本島東端に突き出た根室半島先端・納沙布(のさっぷ)岬から、貝殻島まではわずか3.7キロ。
これは兵庫県神戸市と淡路島を結ぶ明石海峡大橋3.9キロとほぼ変わりません。
色丹島は、それら歯舞群島から北東方向22キロのところに位置しています。
歯舞群島に次いで、北海道本島に近い国後島は、根室半島と知床半島にはさまれるようにあり、標津町と別海町にまたがる野付半島から、16.0キロ離れています。
これは北海道本島の西端・渡島半島にある帆越岬から奥尻島までの18キロより短い距離です。
その国後島の北東方向22.5キロにあるのが、択捉島です。最も北海道本島から離れている択捉島と納沙布岬間の距離は144.5キロあります。
ちなみに、伊豆半島から八丈島間は180.0キロです。
※(数値は国土地理院「全国都道府県市町村別面積調」を基にした内閣府北方対策本部ホームページ、同本部作成「平成28年度北方対策~北方領土の返還実現に向けて~」より参照)
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THE PAGE 2016.09.26 15:32~2016.10.21 13:00
https://www.blogger.com/blogger.g?blogID=3424884661020897165#allposts/postNum=12
もっと知りたい北方領土
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1].もっと知りたい北方領土(1)北方四島の大きさを本州の地図に重ねてみると…
2016.09.26 15:32政治
終戦から71年経過しましたが、いまだに解決していないのが、不法占拠されたままとなっている北方領土の問題です。ことしは、平和条約締結後に歯舞群島、色丹島の引渡しを決めた1956年の「日ソ共同宣言」から...
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【身勝手な大国・中国】
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