2016年10月3日月曜日

台湾は中国の圧力に屈しない(1):台湾は「中国の圧力に抵抗する」

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ウォールストリートジャーナル 2016 年 10 月 5 日 08:25 JST By CHARLES HUTZLER AND JENNY W. HSU
http://jp.wsj.com/articles/SB12557326889379443597104582354551415175754

蔡総統、台湾は中国の圧力に屈しない=WSJインタビュー
前提条件なしの対話を中国政府に呼び掛け


●台湾の蔡英文総統はWSJとのインタビューで、中国が強めている圧力に台湾が屈しないと言明する一方、対立を回避すると述べ、中国政府に対話を呼びかけた(英語音声、英語字幕あり)Photo: Craig Ferguson for The Wall Street Journal.

 【台北】台湾の蔡英文総統(60)は4日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、中国が強めている圧力に台湾が屈しないと言明する一方、対立を回避すると述べ、中国政府に対話を呼びかけた。

 蔡氏は台中関係をリセットする機会を中国政府に提供した形だ。
 中国はこの数カ月、経済力と外交を駆使して蔡政権の政策や方向性を確かめようとしてきた。
 蔡氏は、両者が誤解を排除するため、前提条件なしに協議の席に着くべきだとの考えを示した。

 蔡氏は
 「中国本土が現在の状況について誤解したり判断を誤ったり、
台湾の人を圧力で従わせられると思ったりしないよう願っている。
 民主主義社会では、この種の圧力は誰もが感じ取る」
とし、
 「台湾では、どんな政権も市民の意見に反する決定はできない」
と話した。

 また、台湾経済の中国依存を低減する意向をあらためて表明。
 双方の経済は補完し合っているというよりも競合していると述べた。
 台湾にとって安全保障上最も重要なパートナーである米国との関係については、共和党ドナルド・トランプ候補と民主党ヒラリー・クリントン候補のどちらが次期大統領になっても、強固であることは変わらないことを望むと語った。

 民主進歩党の蔡氏は選挙で圧勝し、5月に台湾総統に就任した。
 長らく野党だった同党は過半数議席を獲得している。
 この政権交代は中国を動揺させ、長らく台湾の与党だった国民党を脇に追いやった。
 国民党については多くの台湾人が、同党の親中姿勢から恩恵を受ける者は少ないとみていた。

 1時間を超えるインタビュー中、蔡氏は本格的な民主主義と中国の複雑な関係に何度か言及した。
 中国は依然として台湾が自国の一部だと主張している。

 法学を専門とする元教授で貿易交渉に携わったこともある蔡氏は、言葉を慎重に選びながらコメント。
 台中は双方とも、自身が5月に行った就任演説を思い出すべきだと述べた。
 この演説で蔡氏は、現状を維持し、前政権と中国政府との了解事項を尊重することで、「最大限の柔軟性」に努めるとしていた。

 蔡氏は
 「私たちが過去にした約束は変わっていない。
 前向きの姿勢も変わっていない。
 しかし、中国からの圧力には屈しない」
とし、
 「衝突と対立という古い路線には戻らない」
述べた。

■中国政府による締め出し

 だが中国政府は初めから、蔡氏を抑えようとするシグナルを送ってきた。
 民進党が正式に掲げる台湾独立の方針は、中国にとっては好ましくない。

 台湾の小規模なビジネスにとって追い風となっている本土からの団体旅行客は落ち込んでいる。
 中国政府は、台湾政府との公式連絡ルートを停止したほか、台湾の国際民間航空機関(ICAO)の総会への出席を阻止したのだ。
 中国政府は直接これらの措置に関連づけてはいないが、これまで、台中が「一つの中国」の原則を確認したとする1992年の合意を蔡氏が認めることを条件に挙げることがあった。

 蔡氏は中国政府が好む「92年コンセンサス」という言葉を使うことを拒否しており、インタビューでもその言葉を口にすることを控えた。

 香港との比較では、台湾は「主権のある独立した国」だが、香港の人々のように「民主主義、自由、人権」を求めていると話した。

 蔡氏の政府そして多くの台湾人が不満なのは、台湾が外交面で相対的に孤立しており、多くの国際機関から締め出されていることだ。
 これは、中国政府の反対によるところが大きい。
 直近では、台湾は9月のICAO総会への出席を止められた。
 2013年に行われた前回の総会には出席していた。

 蔡氏は、台湾政府が中国政府に台湾の参加を認めさせようとしたと述べた。
 いくつかの国が賛成を表明したが、「国際社会の強力な支援が必要だ」としている。

 南シナ海について台湾は、中国による領有権主張の大半を無効とした国際仲裁裁判所の7月の判決を拒否し、周辺の多くの政府を驚かせた。
 中国政府も判決を拒否している。
 台湾は最大の島を実効支配しており、その主張は理論的には中国政府のそれと似通っている。
 蔡氏は台湾政府の決定について、不公平感を反映している面もあると説明した。
 仲裁裁判所は、台湾政府を中国の一部扱いする表現を使ったのだ。

 蔡氏は
 「利害関係者として、私たちは交渉の一部でなければならない。
 他の権利主張者と同様、参加を認められなくてはならない」
と述べた。

 経済については、繁栄に向けてイノベーションを促し、貿易と投資を中国から東南アジアや南アジアにシフトする必要があると話した。
 「他の市場や経済に拡大する方針を政治化する気はない」
としている。

 中国の習近平国家主席との会談には、臨む準備はあるが、条件がないことが前提だと話した。
 「意義のある対話を持つ前に政治的な前提条件をつけるのが中国の長年の慣行だ
 これが私たちの関係発展を妨げていると思う」
としている。



Record china配信日時:2016年10月2日(日) 21時30分
http://www.recordchina.co.jp/a151853.html

台湾が国連加盟申請に失敗、
中国紙が指摘「蔡英文路線は袋小路」―米華字メディア

 2016年9月30日、米華字メディア・多維網は記事「台湾が国連加盟申請に失敗、“蔡英文は袋小路に突き進んでいる”と中国本土メディア」を掲載した。

 民間団体「台湾聯合国協進会」は、
 国連の潘基文事務総長に書簡を送り、「台湾」名義での国連加盟を申請した。
 ところが開封すらされずに返送されてきたという。
 2007年に陳水扁元総統が国連加盟を申請する書簡を送った時と同じ扱いをされたわけだが、
 「せめて開封し、台湾の訴えを知るべきだった」と台湾聯合国協進会関係者は怒りをあらわにしている。

 台湾聯合国協進会は民間団体だが、政権に就く蔡英文総統も中国への敵意をあらわにしている。
 9月29日、蔡総統による「民進党党員への書簡」が発表されたが、
 「中国本土の圧力に立ち向かわなければならない」
 「中国本土への過度な依存から抜け出し、健康かつ正常な経済関係を作り上げなければならない」
とつづられている。

 この書簡に中国側も反発。
 蔡英文総統は就任直後から「中台協力に取り組む」と繰り返してきたが、口先ばかりだったことがわかったと中国紙・環球時報は指摘。
 本当に中国との距離を置こうとすれば、国際社会における台湾の存在感は低まるばかり。
 蔡英文路線の先は袋小路だと批判している。



中央社フォーカス台湾 10月2日(日)14時1分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161002-00000001-ftaiwan-cn

「空は中国製じゃない」 
ICAO本部周辺に台湾系華僑が抗議の貼り紙

(モントリオール 2日 中央社)
 「空は中国製じゃない」――。9月30日、カナダ・モントリオールにある国際民間航空機関(ICAO)本部周辺のパーキングメーター約50個に小さな貼り紙が貼られた。

 貼ったのは台湾系華僑で、中央社の取材に対し、
 「ただ台湾のことを思ってやった。やらなければならないと感じた」
と理由を話した。
 貼り紙は手作りで文章はフランス語と英語で書かれていた。

 ICAOは先月27日から同地で3年に1度の総会を開催。
 台湾は前回総会(2013年)に1971年の国連脱退以来初めて出席していたが、今回は招待状が届かず参加できなかった。
 また、台湾メディアも取材証の発行を拒否されたほか、事務局が台湾に関する発言を行わないよう各国・地域の代表に警告したとされている。

 これらはいずれも「一つの中国」の原則を認めない台湾の蔡英文政権に対する中国大陸の圧力とみられており、貼り紙はこうした大陸側の行為に抗議するものだった。
 駐カナダ台北経済文化代表処(大使館に相当)は華僑の行動について「とても感動した」と歓迎の意を示している。

 台湾は総会に出席できなかったが、交通部(交通省)民用航空局が代表団を現地に派遣。
 団長を務める同局の何淑萍副局長は、総会の焦点である国際航空分野の二酸化炭素(CO2)排出規制には台湾も協力していくが、総会不参加のため議論の実態は分からないと指摘。
 台湾は全力で各国にICAO参加への支持を呼びかける必要があると述べた。



Record china配信日時:2016年10月3日(月) 16時40分
http://www.recordchina.co.jp/a151880.html

日本と米国の力を借り独立目指す
=台湾が中国に強硬姿勢を見せる理由―中国専門家

 2016年10月2日、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が書簡で「中国の圧力に抵抗する」と述べたことに中国の専門家が見解を示した。
 香港・中国評論新聞が伝えた。

 蔡総統は自身が所属する民進党の結党30周年を記念し、先月29日に党員向けの公開書簡を発表した。
 台湾が国際民間航空機関(ICAO)の年次総会の参加を拒否されたのは中国が圧力をかけたとの見方が強く、
 蔡総統が書簡で「中国の圧力に抵抗する」と述べたのはこうしたことを念頭に置いたものとみられている。 

 同書簡に関して上海台湾研究所の倪永傑(ニー・ヨンジエ)副所長は、
 「蔡氏が中国に強硬姿勢を見せているのは、日米の力を借りたいからだ。
 日米と同盟を結ぶことで両国を通し国際的な組織に認められ友好国を増やしたいと考えている」
と指摘した。

 さらに、
 「蔡氏は中国への経済依存を払拭(ふっしょく)したいとしているが、現代において中国市場に依存しない国はどれだけ存在するのだろうか?。
 この考えは世界の潮流に逆らっている。
 蔡氏は台湾の独立を目指していると思われるが、非現実的な幻想だ」
と述べた。



Record china配信日時:2016年10月6日(木) 10時20分
http://www.recordchina.co.jp/a152076.html

蔡英文総統「台湾は中国に屈しない」
=台湾の強硬姿勢は中台関係をさらなる窮地に―中国専門家

 2016年10月4日、台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は米紙の取材に対し
 「台湾は中国の圧力に屈しない。だが、対抗は望まない」
と発言した。
 環球網が伝えた。

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、蔡総統は
 「圧力をかければ台湾人が屈服すると勘違いしないでほしい。
 民主主義社会において、圧力は国民全体で負担することになる、そのため民意に耳を傾けてこそ決定を下すことができる。
 台湾は民意に反することはしない」
と述べた。
 さらに、中国の対話に関してはオープンな姿勢であると語っているが、対話を開くにあたり「前提条件は受け入れられない」としている。
 米国との関係については、「大統領が誰になっても米台関係はより強固になる」と話した。

 中国社会科学院台湾研究所の王建民(ワン・ジエンミン)研究員は蔡総統の発言について、
 「この発言は内外の圧力を軽減させるテクニックの1つだが、中国本土に対抗する基本的な姿勢に変化はない。
 蔡総統は今後も同じ路線を維持するだろう。
 蔡総統の言論やそれに基づいた採用する可能性のある政策は中台関係をさらに大きな窮地に陥れる。
 中台の危機はさらに大きくなるだろう」
と分析している。



Record china配信日時:2016年10月8日(土) 5時10分
http://www.recordchina.co.jp/a152121.html

中国が台湾に新たな“制裁”措置、
民進党関係者を中国・香港から閉め出し―香港メディア

  2016年10月6日、中国台湾網によると、中国政府の対台湾政策が新たなステージに突入した。

 中台関係は蔡英文(ツァイ・インウェン)政権の誕生以来、緊張が続いている。
 すでに中国人旅行客の減少や公的交流の断絶などの影響が現れているが、今後さらなる影響が生じる可能性は大きい。
 中国人民大学国際関係学院の金燦栄(ジン・ツァンロン)副院長は6月の講演で、蔡英文政権が台湾独立へと進むならば、中国政府は
 「観察、圧力、対抗、衝突」
と段階的に対応を強化していくと話している。

 香港誌「超訊月刊」によると、中国政府はさらなる対台湾政策を打ち出した。
 民進党及び政権関係者の中国本土、香港への上陸が禁止されたほか、台湾を訪問した中国の研究者は民進党関係者との接触及び首長が民進党党員の自治体を訪問することを禁じられた。
 さらなる強硬路線に傾いたことから、
 中国の対応が“圧力”ステージに突入した可能性もある。



中央社フォーカス台湾 10月8日(土)18時3分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161008-00000007-ftaiwan-cn

中国大陸との現状維持、「台湾独立」を意味=元駐日代表

(台北 8日 中央社)陳水扁政権(2000~08年)などで台北駐日経済文化代表処の代表(大使に相当)を務めた許世楷氏は8日、台北市内で開かれた南シナ海問題とアジア太平洋地域の平和に関する国際シンポジウムで講演し、蔡英文総統の対中国大陸政策などについて語った。

 許氏は、蔡総統が対中国大陸政策で「現状維持」を掲げ、「一つの中国」の原則を前提とする「92年コンセンサス」を受け入れないことは、台湾の人々の願いに沿うものだと称賛。
 これは「台湾は中国の一部ではなく、併合しない」を意味するとした上で、
 論理的に推理することによって導き出される答えは、「台湾独立」だとの考えを示した。

 台湾独立運動の中心人物としても知られる許氏。
 この日の講演ではさらに、中華民国は1949年にすでに滅んでおり、(陳政権が行った)台湾名義での国連加盟申請は事実に基づくものだと主張。
 中華民国憲法についても、
 「台湾憲法ではなく、台湾にも適さない。
 憲法は台湾国民によって制定されなければならない」
とした。

 シンポジウムには蔡総統もゲストとして登壇し、両岸(台湾と中国大陸)関係について、5月20日に行われた自身の就任演説で「非常に大きな善意」を示したと強調。
 また、台湾側は圧力には屈せず、かつての対立路線に逆戻りしようとも思っていないと語り、大陸側に改めて対話を呼びかけた。

 就任演説で蔡総統は、両岸双方が92年コンセンサスを確認したとされる1992年の会談を、歴史的事実として「尊重する」と述べたが、同コンセンサスや「一つの中国」については言及していない。



Record china配信日時:2016年10月15日(土) 22時40分
http://www.recordchina.co.jp/a152617.html

中国の台湾締め付け強まる、本土から観光客激減、
蔡総統は日米との関係強化目指し対抗

 2016年10月14日、台湾に対する中国の締め付けが強まっている。
 独立志向の民進党・蔡英文政権が「一つの中国」の原則に基づく「92年合意」の受け入れを拒んでいるためだ。
 中国本土から観光客も激減している。
 これに対し、蔡総統は日米両国の有力紙と相次いで会見。
 日米との関係強化を目指し対抗している。

 台湾・中国時報が伝えた台湾観光局の統計によると、今年8月の訪台中国人観光客は国民党・馬英九政権当時の前年同月比32.41%減の24万9000人
 ツアー客に限ると54.96%も減少している。
 今月1日から中国の国慶節(建国記念日)の連休中も中国人観光客の減少が止まらず、かつては1日に1万人以上が訪れていたが、今年は499人まで激減したという。

 台湾南部の嘉義市では廃業に追い込まれるレストランなども続出。
 同市議会の蕭淑麗議長は、中国人観光客の減少により観光産業が存亡の危機に瀕しているとして、台湾当局に対策を求める議案を提出した。

 台湾最大の湖で人気観光地の「日月潭」も事情は同じだ。
 台湾紙・旺報によると、日月潭の遊覧船は全部で120隻ほど。
 1、2隻の船だけで運営する小規模会社が多く、中国人観光客の減少を受け、値下げ競争を余儀なくされている。
 8隻の遊覧船を所有する規模の大きい会社でも、連休初日の1日に受け入れた中国からの団体客は、昨年の2割に満たない10組にとどまった。

 中国の姿勢は、9月末にカナダ・モントリオールで開かれた国際民間航空機関(ICAO)の年次総会などの国際会議から台湾を排除するなど強硬。
 中国に対抗するかのように蔡総統は今月になって米紙ウォール・ストリート・ジャーナル、読売新聞と連続して会見し、
 「台湾は中国の圧力に屈しない。台湾は民意に反することはしない」
などと強調した。

 読売新聞との会見では「中国と台湾は別」と考える「天然独」(生まれながらの独立派)と呼ばれる若い世代にも言及。
 「自由民主の環境で育ち、自分たちの考えがあり、指導者が価値観を押し付けることはできない」
と述べた。

 さらに蔡総統は10日、辛亥革命を記念する双十節(建国記念日)の式典で演説。
 中国当局に早期の対話再開を呼び掛けるとともに、
 「(台湾当局が名乗る)中華民国が存在する事実を正視し、台湾人民の民主制度への信念を正視せよ」
と訴えた。

 一方、中国政府で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の報道官は「92年合意の原則は揺るぎない」と改めて指摘。
 「“台湾独立”に関しては、いかなる形の分裂活動にも反対する。
 いかなる勢力も、いかなる人物も、13億人の確固たる民意を軽視すべきではない」
と警告した。

 中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長は6月の講演で、蔡政権が台湾独立へと進むならば、中国政府は
 「観察、圧力、対抗、衝突」
と段階的に対応を強化していくと説明した。
 香港誌「超訊月刊」によると、中国当局はこのほど、民進党や政権関係者の中国本土、香港への上陸などを禁止。
 中国の対応が“圧力”ステージに突入した可能性もある。




【身勝手な大国・中国】



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