2016年10月27日木曜日

インドの動静(2):飛行艇「US-2」インドとの交渉がまもなく成立? 初めて、日本から武器が輸出になるか?

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 オーストラリアへのそうりゅう型潜水艦の売り込みは不発に終わった。
 ただ、これは受注したフランスから技術がじゃじゃ漏れという事態で、オーストラリア政府が少々お冠という尾ひれがついてきた。
 日本政府が次に狙っているのはインドで、「US-2」の売り込みである。
 もしこれが成功すれば、日本の武器輸出は大きく開けてくる。
 日本にとって武器輸出のメインの目的は経済的なものではなく、アジア周辺国に武器を送り込むことで中国の独善を抑えるというのが筋になっている。
 オーストラリアは経済的に中国の傘の下にある。
 比べてインドは中国と肩を並べる姿勢をとっている。
 中国の抑えとしてはオーストラリアより日本にとってインドのほうがいい。
 さらにはインドは中国と陸上での国境線をもっている。
 抑止力という点ではオーストラリアより数倍上になる。
 さて、うまくまとまるだろうか。 


サーチナニュース 2016-10-27 07:09
http://news.searchina.net/id/1621666?page=1

日本の飛行艇「US-2」、
インドとの交渉がまもなく成立?=香港メディア

 香港メディアの鳳凰網は25日、米メディアの報道を引用し、日本側がインド側に対して水陸両用飛行艇「US-2」を1機当たりの価格を2000万ドル(約20億8333万円)下げた1億1300万ドル(約118億円)で12機提供するという交渉が間もなく成立すると伝えている。

 日本は平和憲法に基づき、武器の輸出を原則禁止する「武器輸出3原則」を採用してきたが、2014年に同原則を事実上撤廃し、海外諸国への売り込みを積極的に行っている。
 米メディアのディフェンスニュースは、インドが日本から「US-2」を購入するとなれば、
 「第2次世界大戦後としては初めて、日本から武器が輸出されることになる」
と伝え、
 インドと日本の戦略上の関係の深さ、さらにはインド太平洋海域の地縁政治において、US-2の輸出は非常に重要な意味を持つと指摘した。

 一方、鳳凰網は今回の交渉は2014年に始まったものであり、価格面で2年間折り合いがつかなかったが
「北東アジアの関係が緊張感を帯びつつある今、日本政府がついに値下げに同意した」
と主張。
 また、「インド側にとっても、中国が16年7月に水陸両用飛行艇AG600をラインオフさせたことが刺激となった」と説明、
 今回の交渉成立の必要に迫られていたのは日本側だけではないという見方を示した。

 US-2は紛れもなく世界トップクラスの性能を持つが、中国の一部メディアはAG600の性能はUS-2を凌ぐと主張している。
 また、インドが「US-2」を購入、配備していけば、中国の潜水艦がインド洋に出るうえでの脅威となると主張する中国メディアは多い。
 インドへのUS-2輸出交渉がまとまれば、日本の武器輸出にとって大きな一歩となることは間違いなく、同時にインド太平洋海域における中印の力関係も変化することになるだろう。



Record china配信日時:2016年11月2日(水) 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/a154060.html

中国開発の世界最大水陸両用機、
珠海航空ショーで公開―シンガポール紙



 2016年11月1日、シンガポール華字紙・聯合早報によると、中国が自主開発した世界最大の水陸両用機「AG−600」が10月30日、広東省珠海の航空ショーで公開された。

 「AG−600」は09年に開発計画が発表され、今年7月23日に珠海で完成した。
 約2メートルの高波でも、1度に20人を救助できる。
 開発担当者によると、全長37メートル、両翼の幅は38.8メートル、高さ12.1メートル、最大重量53.5トン。
 国産エンジンを4台搭載している。
 最大巡航速度は時速500キロ、最大航程距離は4000キロ。
 20秒以内に水12トンを汲み上げられる。

 今後は森林火災、水上救援活動などに運用される。
 海洋環境観測、資源探査、島しょ部輸送などへの活用も想定されている。





【資料】





●海上自衛隊 救難飛行艇 US-2の実力


●飛行艇US-2 発進離水


●新明和工業 US-2 による実際の救助シーン 海自・防衛省




●US-2 海上自衛隊第71航空隊




●US-2 海上自衛隊第71航空隊





【身勝手な大国・中国】



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