2016年11月8日火曜日

激化する中国の権力闘争(5):教育統制へはげむ習近平、私立校の廃止、大学の共産党への忠誠要求

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ロイター 2016年 11月 8日 02:05 JST
http://jp.reuters.com/article/china-parliament-education-idJPKBN132255

中国が統制強化、
義務教育対象の私立学校運営禁止

[北京 7日 ロイター] -
 中国は義務教育期間の1年生から9年生を対象とする営利目的の私立学校の運営を禁じた。
 教育に対する政府の統制強化の動きで、急成長を遂げる一方で、あまり規制がされていなかった教育分野の勢いを抑える可能性がある。

 全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の指導者らは、私立学校での教育を禁止するための法改正を可決した。
 隔月開催の会議の終了に伴って7日に公表された文書で明らかになった。

 中国ではここ数年、教育分野が急激な発展を遂げ、投資を引き寄せてきた。
 増える需要に対応し、選択肢の拡大を図るため、政府が規制緩和を容認してきたからだ。
 しかし、規制が緩いことから、教育の質に差が広がっていた。

 中国では、小学校から中学校までの9年間が義務教育で、子供たちは無償で教育を受けられる。

 公開された文書によると、その他の学年については営利目的の私立学校設立は認めるものの
 「義務教育(レベル)については、営利目的で私立学校を設立することはできない」
とした。

 先週のニュース専門誌の財新によると、上海市政府はインターナショナル・スクールやバイリンガル教育を実施する市内の21校の校長に対し、中国に特化した科目を教えるよう指示して間もなく私立学校禁止の法改正が可決されたという。

 教育に対する政府の統制強化は、2012年に習近平が国家主席となって以降、情報、ニュースやインターネットなどの領域で引き締めが図られてきた流れに沿う動きだ。
 政府は大学における「西洋的な価値観」の広がりを阻止する運動も展開してきた。

 財新は先週、匿名の情報筋の話として、高額な学費が必要なことが多い私立学校の普及により、基礎教育に関する不平等感が増すことを議員らが懸念しているとした。

 今回の法改正は約1万0700校、1200万人の生徒に影響するという。



サーチナニュース 2016-11-18 13:15
http://news.searchina.net/id/1623334?page=1

ファンたちの強いニーズで中国映画市場に変化
・・・続々公開される日本のアニメ映画

 日本の人気アニメで、中国でも高い人気を集めている「名探偵コナン」の劇場版最新作「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」が、中国で25日に公開予定になっている。
 日本で記録的な大ヒットとなった「君の名は。」も12月2日に封切り予定だ。
 中国ではここのところ日本のアニメ映画の公開が立て続いている。

 中国メディア・今日頭条は17日、
 「国内で上映される日本のアニメは激増するか」
と題した記事を掲載した。
 記事は、この2年はアニメファンとっていい時代になっているとし、特に
 2月の「BORUTO -NARUTO THE MOVIE-」、
 7月の「ドラえもん 新・のび太の日本誕生」、
 11月4日に公開された「クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃」、
 11日公開の「ONE PIECE FILM GOLD」に加え、
 「名探偵コナン」、
 「君の名は。」
が続くことを紹介した。

 そして、日本の人気アニメ映画の公開が相次いでいる背景として
 「総じて、国内映画の興行収入が冷却期間に入り、観客がもはや『スター+特殊効果の山積み』に満足しなくなった」
と解説。
 今後中国の映画市場はさらに冷静かつ理性的になるだろうと予測している。
 また、現在毎年大体60本程度とされている国外映画作品の輸入枠が、今後さらに緩和される可能性がある、との情報が今年上半期に流れたことを紹介。
 この情報に加え、日本のアニメ愛好者層の消費能力を考えれば
 「日本アニメや他国の優れたアニメが、ますますわれわれの銀幕上にやって来ると信じている」
とした。

 日本で劇場版アニメが公開されるや否や中国でその動画が流出すると言う頭の痛い現象はなおも後を絶たないが、その一方で正規の劇場版が映画館で見られるようになったというのは、中国のアニメファンにとっては間違いなく嬉しい話だろう。
 そして、彼らが持つ強大な購買力とニーズが、中国の映画シーンを着実に動かしていることが伺える。
 正規版が可能な限り消費者のニーズにこたえるというのも、海賊版や不正を防ぐための有効な方策の1つなのだ。



ロイター 12/9(金) 15:51配信
http://jp.reuters.com/article/china-education-idJPKBN13Y0GQ

 中国国家主席が大学に共産党への忠誠要求、
教育分野の掌握強化で

[北京 9日 ロイター] -
 中国の習近平国家主席は、教育分野の掌握強化の一環として、大学に共産党への忠誠を求める方針をあらためて示した。

 中国政府は大学での「西側の価値観」浸透を警戒しており、1月には党の規律・反汚職担当部門から授業における教員の「不適切な」発言を監視する担当者が派遣された。

  新華社は8日遅く、習主席が高等教育のイデオロギーに関する会議で、中国の大学は
 「国の運営において共産党に仕えなければならない」
と述べたと伝えた。

 習主席は
 「党指導部に忠実であることは高等教育の発展にとって不可欠」
と述べ、大学を党指導部に忠実なとりでにしなければならないと強調した。

 さらに
 「教育に関する党の政策は完全に実施されなければならない」
とし、教育機関における党の草の根組織が「思想的・政治的仕事」を行う能力を高めなければならないと語った。


【身勝手な大国・中国】



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