2016年11月30日水曜日

中国経済の行方(9):なぜ、中国純国産自動車が作れない?

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サーチナニュース 2016-11-29 17:17
http://news.searchina.net/id/1624080?page=1

なぜだ!中国が「世界に認められる自動車を製造できない理由」=中国報道

 日本やドイツには世界に認められる自動車メーカーが存在し、世界で愛される名車も存在するが、中国には世界に通用する自動車メーカーはいまだ存在しない。
  中国メディアの北京時間はこのほど、中国が世界に認められる自動車を製造できないのはなぜかと疑問を投げかける記事を掲載している。

 記事は問いかけに対する答えは、
 「中国の機械加工のレベルが低いことが原因である」
と説明。
 自動車エンジニアがその設計を具現化するには最新の機械加工設備が不可欠だが、
 中国には自動車エンジニアの設計を具現化できる最新の機械加工設備がない
と指摘した。

 続けて、中国経済が抱える根本的な問題として、中国人は不動産やITなどの産業を好む傾向があり、
 製造業という国家経済を真に支える産業を軽んじる風潮があると指摘。
 また、中国の大学生から見ても、
 日本の大学生が持つ知識と技術力の水準は「驚くだけでなく、心からの恐怖を感じるほど高い」
と紹介し、
 製造業を担う人材を育てるという点においても、日本と中国の教育水準には大きな差がある
と指摘。
 さらに、こうした差の積み重ねが「世界に認められる自動車を製造できる日本と、できない中国」という現実につながっていると論じた。

 記事は製造業の重要性を認識しており、これを重要視するか、軽視するかは国家の力関係に必ず影響するという見方も示している。
 確かに米国やドイツ、日本など国内総生産(GDP)で上位の国はいずれも製造業が強い国であり、同時に自動車産業も強い国だ。
 中国は製造業の高度化に向けた構想を打ち出しているが、中国が世界に認められる自動車を製造できた時、高度化も実現できたと言えるのかもしれない。



サーチナニュース 2016-11-30 06:57
http://news.searchina.net/id/1624102?page=1

中国産の日系車、部品の8割は「非日系」
でも大事なところは「非中国」=中国メディア

 中国メディア・今日頭条は28日、
 「中国生産の日系車に、どれほど日本の部品が使われているのか」
とする記事を掲載した。記事は
 「近ごろネット上で流れている長安マツダの部品リストから、その答えが明確に分かる」
として、その内訳を紹介している。

 そして、中国で生産されている同社の自動車の部品は、
★.主に59の部品企業から供給されており、そのうち35社が中国企業
だったと紹介。
★.残りの24社は中国と外国資本の合弁企業、あるいは、中国の子会社であり、
★.そのうち8つが日系ブランドだった
とした。
★.59社に対して8社ということで、「日系の部品はわずか13.56%に過ぎないのだ」
と説明した。

 また、日系の部品にはエンジンやエンジンコントロールユニットなど自動車の核となる物が含まれる一方、中国企業が提供する部品の大部分は金属やプラスチック部品など、技術的価値が低い物であると指摘。
.変速機や電子制御システムなどの技術的価値が高いものは、いずれもその他の合弁企業によって提供されているとし、
「国産部品の製造技術は、確かに先進国に比べて大きな差がある」と解説した。

 そして
★.「多くの中国生産車は、世界から取り寄せた部品を組み合わせた「ミックス車」
なのであると説明。
★.「ボールペンすらちゃんと作れないのに、何が『中国製』か。
 『中国組み立て』と呼ぶべきだろう」
と結んでいる。
 ここで言う
★.「中国生産車」とは、中国系、日系を問わず、中国国内で作られている自動車を指す
ものと思われる。

 経済のグローバル化に伴い、世界各地から部品を調達するという状況は、決して珍しいことではなくなった。
★.製品の心臓部分と言える重要な部品は自前で、
 他の部分は低コストな場所のもので、というのが理想的な形なのだろうが、
 今の中国は「真逆」の状況にある。
 一日も早く、高性能エンジンなど全ての部品が中国ブランドである「純中国産車」が出現することを中国の市民は待ちわびているのだ。

 あるネットユーザーは
 「日系車が好きという訳ではないが、日系車が中国市場になかったら、
 中国メーカーは手を抜いていい加減なものを作るはず」
と指摘する。
 まずはその恥ずかしいイメージを払拭するところから始めなければならない。



サーチナニュース 2016-12-14 12:13
http://news.searchina.net/id/1625144?page=1

日本製の独占を打ち破れ
・・・国産エンジンもここまで来た! =中国メディア 

 日本製品を不買せよと意気込む中国の「愛国志士」にとっての悩みの種は、愛すべき中国製品の中に多数の日本製部品が含まれていることだ。
 その最たる例としてしばしば挙げられるのが、中国ブランド自動車のエンジン。
 「日本製品をボイコットしたら、自国の自動車も乗れなくなるぞ」
と言われると、ぐうの音も出なくなってしまうのだ。

 そんな「愛国志士」たちが心から待ち望んでいるのが、優れた性能を持つ中国産エンジンの登場だ。
 中国メディア・今日頭条は12日、
 「中国が自主開発した4つのエンジンで、日本の技術独占に宣戦だ!」
とする記事を掲載した。

 記事は、中国の自動車工業発展のなかでエンジン分野は国外ブランド、特に日本のブランドに独占される状態となっていたと紹介。
 しかし、「何代にもわたる自動車業界人の努力により、国産ブランドのエンジンはすでに大きな発展を遂げているのだ」とした。

 そして、中国のエンジン生産が大きく発展したことを示す製品として
★.「吉利3.5リッターV6エンジン」、
★.「長城2.0リッターターボエンジン」、
★.「上海汽車1.5リッターターボエンジン」、
★.「吉利1.0リッターターボエンジン」
の4種類を紹介。
 それぞれの特徴を説明した。
★.「吉利3.5L」は「先進技術はないが、動力パラメーターを見ると日本製と遜色がない」、
★.「上海汽車1.5T」は「出力は弱いがトルクが国外製より高く、差別化できる」とし、
★.「吉利1.0T」に至っては、まだ量産体制に入っていないながらも「1.8リッター自然吸気エンジンに匹敵する動力で、世界の全ての1リッターターボエンジンの水準を超えている」と解説している。

 中国国産エンジンの開発が着実に進んでいる印象を与える記事だが、中国ネットユーザーの反応は渋い。
 「問題は、初期加工段階から手抜きやインチキが入りかねないことだ」、
 「吉利はトヨタの模倣、長城は三菱の模倣だ」、
 「燃費が悪いからみんなゴミ」、
 「データではなく、実際の状況で判断せよ」
といったコメントが並んだ。
 その一方で、国産エンジンの更なる発展に期待を寄せる声も少なからず見られた。

 また、中国メーカーが現在直面しているネックは、エンジンではなく変速機にあるとの指摘も。
 優れたエンジンと信頼できるトランスミッションが組み合わさってこそ、安心かつ快適な「純国産車」ができるとの見方だ。
 「愛国志士」を奮い立たせるためではなく、世界的な自動車業界のレベルアップ、自動車文化の発展のために、中国メーカーの技術的な成長を歓迎したい。








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