2016年11月4日金曜日

マレーシア:中国から軍艦初購入、対中姿勢から一転親中へ

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毎日新聞 11/3(木) 22:22配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161103-00000064-mai-int

<マレーシア首相>中国から軍艦初購入を表明

 【北京・石原聖】マレーシアのナジブ首相は1日、訪問先の北京で中国から沿海域任務艦(LMS)4隻を購入すると明らかにした。
 マレーシアの中国からの軍用艦艇調達は初めて。
 ナジブ氏は3日に習近平国家主席と会談し、南シナ海問題の対話による解決や、軍事交流とインフラ整備での協力強化を重視する声明も発表した。

 10月にはフィリピンのドゥテルテ大統領も訪中して親中姿勢を打ち出しており、中国の海洋進出に反発していた東南アジア諸国の対中接近が進んでいる。

 ナジブ氏は李克強首相と14分野の協力文書を締結した。
 ロイター通信などによると、マレー半島の鉄道建設への中国の参入や、南シナ海に面するマレーシア・サバ州での石油・ガスパイプラインの共同建設計画など総額約342億ドル(約3兆4770億円)。

 マレーシアはこれまで、対中姿勢を硬化させていた。
 南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の領有権争いに加え、中国の設定した「九段線」付近の南ルコニア礁やジェームズ礁で、中国が軍や海洋当局の活動を活発化させていたためだ。

 だが、中国の劉振民外務次官は「2国間の対話解決で一致した」と言及。
 中国が主張する解決策にマレーシアが歩み寄ったとの認識を示した。