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中国の各種統計は信用されない。
しかし、外国がからむ統計はおおよそ正確である。
そこで中国経済のおおまかな状態を知るのに使う指標は2つある。
1].貿易統計
2].アメリカ国債保有高
貿易統計は外国の統計と一致しなければならない。
よって、そこそこ正確である。
さらに正確なのは米国債の保有高である。
これはアメリカが管理しているので、細部まで正確になる。
米国債の保有国のトップ2は中国と日本で、このことが国債信用になっていた。
いわば豊かさの象徴という面があった。
このことが中国の経済信用をもたらしていた。
と同時に、もし中国の米国債保有高が日本のそれを下回るときは、中国経済が危うい状態になったと認識できると判断されると言われていた。
なんと、それがやってきた。
あきらかに、中国経済が行き詰まってきている。
表現的には「米国債という貯金を取り崩して生活している」ということになる。
この窮地を救う手立てはあるのか。
政府からも個人からもお金が中国から逃げ出している。
高賃金と外国企業狙い撃ち統制で製造業が中国から東南アジアにシフトし、政治的には金のバラマキで人気を買っている状況では起死回生の一手が見つからない。
紙幣の輪転機を回し続ける限り、元安は深く進行し、国内はバブルから超インフレへ向かう。
いつか突然、為替レートを保持出来なくなるときがくるかもしれない。。
それを支える米国債の保有が減少すれば危機感が周囲に波状のように広がってゆく。
過去数年間で日本が中国を上回ったのはたった1カ月だけということを考えると、中国がこのところいかに苦しい状況に追い込まれているかが見えてくる。
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時事.com (2016/12/16-06:53)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016121600099&g=int
米国債保有高、日本首位=中国抜く-10月末
【ワシントン時事】米財務省が15日発表した国際資本収支統計によると、10月末時点の米国債保有高は日本が中国を抜きトップとなった。
日本の首位は2015年2月以来1年8カ月ぶり。
中国は人民元相場を支えるため、外貨準備を取り崩してドル売り・元買いの市場介入を続けており、保有高を減らす要因となった。
中国は6月から5カ月連続で保有高が減少。
日本も8月以降減り続けているが、中国の減少幅が大きかった。
10月末時点の
★.日本の米国債保有高は1兆1319億ドル(9月末は1兆1364億ドル)、
★.中国は1兆1157億ドル(同1兆1570億ドル)
だった。
』
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ロイター 2016年 12月 16日 18:24 JST
http://jp.reuters.com/article/china-japan-treasuries-idJPKBN14507P?sp=true
焦点:米国債最大保有国が中国から日本に、
元安防衛で外貨崩し
[北京 15日 ロイター] - 中国が世界最大の米国債保有国の座を日本に明け渡した。
下落が続く人民元を支えるために外貨準備を取り崩しているからで、
円安が進むのを好ましく思っている日本と正反対の事情が背景にある。
投資家は中国の米国債保有動向から目が離せない。
もしも大規模な売りがあれば、ただでさえ上がっている米金利に一段の上昇圧力が加わり、それがドル高/人民元安の加速をもたらしかねないからだ。
米財務省が15日発表したデータでは、10月の中国の米国債保有額が1兆1150億ドルと6年余りぶりの低水準になったことが判明。
減少は5カ月連続で、10月までの1年間の減少規模は1392億ドルと12カ月ベースで過去3番目の大きさを記録した。
ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を受けて中国がどう動いたかが分かる11月と12月のデータは、来年初めに公表される。
10月の日本の米国債保有額は1兆1320億ドル。落ち込み幅は中国よりずっと小さかった。
2008─09年の金融危機以降で日本の米国債保有が中国を上回ったのは、
これまで昨年2月のたった1カ月だけだった。
シンガポールのフォーキャストPteのエコノミスト、チェスター・リャウ氏は
「中国は人民元相場維持のためにドル(資産)を売っているが、
日本は円安を喜んで放置している」
と指摘した。
人民元の対ドル相場は15日、米連邦準備理事会(FRB)の政策金利引き上げと来年の想定利上げ回数の上方修正を受け、8年ぶり余りの安値に沈んだ。
こうした中でエコノミストによると、中国は保有米国債の削減を続ける見通しだ。
コメルツ銀行のシンガポール駐在エコノミスト、ゾウ・ハオ氏は
「中国は人民元を守るために意識的に米国債保有を圧縮しており、
この流れを止めるのは難しい」
と述べた。
11月の中国の外貨準備は2014年6月のピーク時から9420億ドル減って、6年ぶりの低水準の3兆0520億ドルとなった。
この間、保有米国債を1110億ドル削減した。
人民銀行(中央銀行)は人民元支援に向けてさらに外貨準備を取り崩す公算は大きいが、同時に国外への資金流出対策として外貨準備をある程度維持しなければならないという困難なかじ取りを迫られている。
一部の市場参加者の見方では、人民銀行にとって外貨準備の3兆ドルが心理的に重要な節目になる。
もっともこのままドル高/人民元安が続くようなら、外貨準備が急減するリスクがある。
トランプ氏が中国の貿易政策や通貨政策を批判し、台湾と接触していることなどから、中国が報復的に米国債売りに出るのではないかとの懸念もある。
しかし中国政府の政策アドバイザーは、たとえ中国が米国に仕返しをしたいと考えているとしても、米国債売りは選択肢にならないと考えている。
中国が大量に米国債を売れば、米国が資金繰りに奔走せざるを得ないのは確かだが、価格急落によって中国も自ら保有する資産の価値を傷つけてしまう恐れがあるからだ。
中国にとって、デフォルトリスクが実質ゼロで
利回りがプラス圏にある米国債の代わりになる投資先はほとんど見当たらない。
ある中国政府の政策アドバイザーは
「これ(米国債の投げ売り)は筋の悪いアイデアだ。
政府が検討すべき米国への対抗措置には入らないだろう」
と話した。
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Record china配信日時:2016年12月18日(日) 8時50分
http://www.recordchina.co.jp/a158089.html
日本が中国を抜き、米国債保有高1位に―中国メディア
2016年12月16日、中財網は記事「中国を追い抜き、日本が米国債保有高1位に」を掲載した。
15日、米財務省は10月期の対米証券投資動向を発表した。
中国の米国債保有残高は1兆1200億ドル(約132兆円)。
前月から413億ドル(約4兆8700億円)減少し、2010年7月以来の低水準となった。
中国の米国債保有残高は6カ月連続で減少している。
日本は45億ドル(約5310億円)減少の1兆3000億ドル(約153兆円)。
3カ月連続の減少となったが、中国を抜き一位となった。
中国の米国債保有残高減少は人民元安に対する為替介入が大きな要因になっているとみられる。
14日には米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを発表し、2017年には3回の利上げを予定していることもアナウンスされた。
利上げを背景に今後もドル高元安のトレンドが続くだけに、中国の米国債保有残高がどのように推移するのかが注目される。
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